AI・AGIの分類と呼び名

能力で分類:AI、AGI、ASI

能力が人間と同等という意味でAGI(Artificial General Intelligence)と呼ばれる場合があります。
人間を超えれば、ASI(Artificial Super Intelligence)と呼ばれる場合があります。
能力が何なのかのは、話者の主観で決まります。
特定の試験結果で、能力が主張される場合があります。
特定のことしかできないAIでも、AGI、ASIと主張される場合があります。
特にASIという言葉には、「General」が含まれないため、汎用性が無視される場合があります。
表現する人によっては、ASIならAGIとは限りません。
また、能力がいくらなら、同等または超えたといえるかの基準もありません。

用途で分類:狭いAI(特化型AI)、広いAI(汎用AI)、普遍的AI

人間と同じくらいに広い用途で使用可能なら広いAI(汎用AI)と呼ばれる場合があります。
そうでないものが狭いAI(特化型AI)です。
広い(汎用)という表現なら、全ての用途に使える必要はないとも解釈できます。
特化型AIを組み合わせるだけで汎用AIだと主張できます。
プログラマーが想定したことしかできなくても、汎用AIと主張できます。
どんなことでもできるものは、普遍的AIとして区別する場合があります。

人間との同一性で分類:強いAI、弱いAI

哲学的な分類で、強いAIは精神を持つとされます。
この分類方法では、結果だけでなく過程も関係します。
中国語の部屋といった例題で議論されます。
人間同様の意識が必要だという主張があります。
どうすれば強いAIといえるかは、主観的です。

AGIはどの意味で使われている?

生成AIはすでにAGIだとか、後少しでAGIになりそうだと主張される場合があります。
そういった場合、能力での分類によるAGIと主張している場合がほとんどです。
AGIが完成予定といっても、それはある試験の結果が少し良くなるだけという意味だと推測されます。

人間も厳密にはAGIではないと主張する人もいます。
この場合、AGIは普遍的AIの意味で使用しています。
現行のAIの延長線上にAGIがないとの主張も、試験結果でなく、用途(汎用性)を重視しています。
現行のAIを組み合わせれば十分だという人もいます。
これは、組み合わせるだけで普遍的な対応ができる技術を持っているのではなく、用語の解釈が異なるだけです。

永遠にAGIは完成しないだろうという主張もあります。
それは人間との同一性での分類によると思われます。
何らかの方法で人間と区別さえできれば、人間と同じではないのでAGIではないと主張できます。

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