帰納の定義と分類
狭い意味では、帰納は下記の①一般化帰納を意味します。
帰納の分類
①一般化帰納:個別の事例から、一般的な法則を推論
②個別帰納:個別の事例から、個別の事例を推論
帰納の定義:演繹ではない推論(①②)
広い意味では、演繹でなければ帰納です。
例)
データ:昨日も今日も太陽が東から昇った
推論①:毎日、太陽は東から昇るだろう
推論②:明日も太陽は東から昇るだろう
データ→推論①は一般化帰納です。
推論①→推論②は演繹です。
データ→推論②は個別帰納です。
普遍的な法則(①)を推論するのことなく、個別の事例から個別の事例(②)を推論します。
そもそも普遍的な法則を知りたいのは、個別の事例を推論したいからです。
推論②は推論①より弱い主張です。
明日に近い範囲の事例のデータさえ合えばよいので、効率よく推論できます。
毎日と主張しようとすると、1億年後にも太陽がが存在するかなどまで考える必要があります。
枚挙的帰納と類推
枚挙的帰納は、複数の事例から一般的な法則を導きます。
枚挙的帰納は、一般化帰納に分類されます。
事例は多いほど良いですが、いくつ必要か分かりません。
枚挙的とは言えませんが、事例が1つでも推論できます。
類推は、1つの事例から1つの事例を推測します。
類推は、個別帰納に分類されます。
複数の事例から枚挙的に類推することも可能です。
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