帰納の元の条件の基礎
重複が判別できることだけが、元の条件です。
元の条件関数:真または偽を返す関数
各元の情報:元の条件関数に渡す引数(配列)
例1)
1月1日は、東から太陽が昇った
1月2日は、東から太陽が昇った
1月3日は?
元の条件関数:日付を渡されると真を返す
各元の情報:1月1日と、1月2日、1月3日
関数が真になる最小単位が、元の最小単位です。
この例では、1日が最小単位です。
最小単位の倍数が、各元の大きさです。
元1:1月1日(大きさ1)
元2:1月2日(大きさ1)
元3:1月3日(大きさ1)
推測対象も含めて、すべて大きさ1です。
引数の重複で、元の重複を判断します。
この例では重複はありません。
相対的な元の大きさ
例1)
x=0~10mmまで黒線が引かれている
x=10~20mmまではどうなってる?
条件関数:xの範囲なら真
無限小の長さでも真です。
無限小の長さが元の最小単位です。
元1:0~10mm(大きさ10mm)
元2:10~20mm(大きさ10mm)
必ずしも最小単位の元まで分ける必要はありません。
相対的な大きさが分かれば十分です。
次のように推測できます。
10~20mmにも黒線がある:50%
10~20mmは「不明」:50%
例2)
x=0~10mmまで黒線が引かれている
x=10~100mmまではどうなってる?
元1:0~10mm(大きさ10mm)
元2:10~100mm(大きさ90mm)
10~100mmにも黒線がある:10%
10~100mmは「不明」:90%
推論結果は相対的な元の大きさで決まります。
任意の写像の推測
例1)
数列:「12391239123?」の?を推測
解釈1)
条件関数:4文字なら真
「1239」「1239」「123?」
このように重複を避けて元を分けます。
解釈2)
条件関数:1文字かつ3なら真
12「3]912「3」912「3]?
推測対象は、元の一つ右の文字です。
元が決まると、一つ右の文字も決まります。
つまり、右の文字は元の写像です。
任意の写像を推論対象にできます。
元の引数そのものも、元の写像です。
また、任意の写像を元の条件にできます。
一つ前の数値を条件にもできます。
例2)
x:0100000000000000000100000000010000
y:0000010000000000000001000000000000?
時系列でx(ボタンを押す)から、y(餌を貰える)を推測
x=1またはy=1を元の条件とします。
xからyまでの時間が推測する写像です。
高度な元の例
例1)線
元の条件:連続した面積で、色の急勾配になっていること
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